条件付きで数値を合計するエクセルSUMIF関数の使い方

条件付きで数値を合計するエクセルSUMIF関数の使い方

成績処理、アンケート集計などに使えるSUMIF関数

特定の条件にあてはまる数値だけを合計するのがエクセルのSUMIF関数です。
下記のような表で男子のみ、女子のみの合計を計算する場合に便利です。

 

 

下の行の色つきのセルのところで、SUMIF関数を使っています。

 

SUMIF関数の使い方

SUMIF関数は、合計する条件と範囲を次のように指定して使用します。

【SUMIF関数】

  • =SUMIF(検索範囲,検索条件,合計範囲)
  • 「検索範囲」から「検索条件」に合うものだけを合計する
  • 「検索範囲」…「検索条件」の対象とする範囲
  • 「検索条件」…合計の対象とする条件
  • 「合計範囲」…合計する範囲

 

上の表の例で見てみると、次のようになります。

 

 

赤い枠で囲われた部分はC14セル(4月の男子合計)に設定されたSUMIF関数です。

  • $B2:$B13 → 検索範囲
  • "男" → 検索条件
  • C2:C13 → 合計範囲

 

B2セルからB13セルまでの中で(検索範囲)、「」となっている行を対象にし(検索条件)、C2からC13の値を合計せよ(合計範囲)という意味になります。

 

「$B2:$B13」のほうには「$」がついていて、「C2:C13」には「$」がついていないのは、
隣の列(5月以降の列)にコピーするためです。

 

この状態で4月の列を5月の列にコピーすると、【=SUMIF($B2:$B13,"男",D2:D13)】のように「$」がついていない合計範囲の部分がDに変わります。

 

女子の合計であれば下記のように設定します。

  • $B2:$B13 → 検索範囲
  • "女" → 検索条件
  • C2:C13 → 合計範囲

男子のときとは「検索条件」の部分が違うだけです。

 

SUMIF関数を使うメリット

上記の例であればSUMIF関数を使わなくても、「=C2+C4+C6+C8+C10+C12」のような計算式で求めることができます。ただ、これだと計算式が長くなってしまいます。

 

長くなる計算式は間違いの元。
どこか1ヶ所でも間違えていると正しい計算結果となりません。

 

SUMIF関数を使ってスッキリさせることをオススメします。

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