エクセルで成績評価として入力したA,B,Cの数を自動計算する方法の紹介です。
上の表では個人ごとに評価(A,B,C)を入力し、その評価をつけた数を自動的に計算し、下に表示させています(色つきの部分)。
評価をA,B,Cの三段階にしていますが、1〜5までの5段階などでも同じように表示させることができる方法を紹介します。
評価の数を数えるには、エクセル関数「COUNTIF」を使用します。
【COUNTIF関数】
上の表では【C13】のセルのCOUNTIFに範囲、検索条件が次のように設定されています。
C$2:C$11は、C2セルからC11セルまでという意味です。
「$」記号をつけているのは、絶対参照にして計算式をコピーしやすくするためです。
絶対参照、相対参照については詳しくは下記の記事で解説。
⇒ エクセルで関数をコピーするときに気をつけたい相対参照と絶対参照
検索条件の”A”は『Aと一致したら』という意味です。
よって、『C2セルからC11セルまで』で『Aと一致したら』となります。
この条件をエクセルが計算して【C13】セルに『2』と表示しているわけです。
あとは、この計算式を他のセル【C14】【D13】などにもコピーします。
計算式をコピーで貼りつけた後に【C14】であれば”A”は”B”に変更します。
【D13】にコピーすると、『C$2:C$11』は『D$2:D$11』となります。
こうするために、『$C$2』ではなく『C$2』としています。
評価をABCの三段階でなく、1〜5の五段階にする場合も同じです。
COUNTIF関数を使って、検索条件のところを”1”とすれば計算できます。
成績処理での事例で紹介しましたが、アンケート集計でも使えるテクニックです。
参考にしてみてください。
学校現場でエクセルをどのように活用できるかに絞った先生向けのマニュアル本。クエリ機能やピボット機能を校務にどのように活用できるかを事例をもとに解説しています(第1章)。
第2章の事例編では「PDFへの差し込み印刷」「フラッシュカード作成」「条件付き書式による成績確認」など先生に必須の機能を紹介。第3章テクニック編、第4章 トラブル回避編も学校でのエクセル操作に絞って解説しています。
*本書の対象はエクセルを使ったことがある先生向けです。エクセルを使ったことがない方、初心者の方には前著「先生Excel」をオススメします。(前著)初心者向け⇒先生向けエクセル講座「校務Excel」