計算式を壊さないエクセルの使い方

計算式を壊さないエクセルの使い方

引き継いだエクセルを使うときに注意

前任者から引き継いだエクセルを理由もわからず使ってる」という人は注意!
ファイルを壊してしまわないように気をつけておくべきことがあります。

 

初心者向けの記事です。
計算式を消したら、自動的に計算できなくなることがわかっている方は読む必要ありません。

 

計算式が入っているところには数字を入力しない

エクセルで計算式の入っているセルには値を入力してはいけません。
セルというのは、エクセルで区切られているマス(箱)のことです。

 

このセルに計算式というものを設定しておくことができるのです。
エクセルの計算式

 

上のエクセルでは「46」と表示されているC1のセルには計算式が設定されています。
上に表示されている「=A1+B1」というのが計算式です。

 

この計算式は「A1のセルとB1のセルを足せ」という意味です。
A1には「12」、B1には「34」が入力されています。

 

このため、12+34の答え46がC1のセルに表示されているというわけです。
「46」は人が入力しないでも、自動的に計算されて表示されます。

 

ここで、A1のセルの数値を「12」から「20」に変更してみます。

 

C1のセルが54に変わりました。
20+34が再計算されて、このように変わったわけです。

 

計算式が入っているセルを書き換えると…

ところが、C1のセルを書き換えてしまうと、どうなるでしょう?

 

 

計算式のところ「=A1+B1」が消え「40」になっています。
こうなってしまうと、次からA1とB1にどんな数字を入れても、C1は40のままです。

 

自動的に計算されなくなった原因はコレです。
計算式を数字で上書きして消してしまったからです。

 

「急いで数字だけ変えて印刷したい」といったときに置きがちなミスです。
気がつくのは、あとになってから。

 

複雑な計算式だと、あとで再設定するのが大変だったりします。
計算式が設定されているところは、書き換えないようにしましょう。

学校でのエクセル活用事例

学校現場でエクセルをどのように活用できるかに絞った先生向けのマニュアル本。クエリ機能ピボット機能校務にどのように活用できるかを事例をもとに解説しています(第1章)。

第2章の事例編では「PDFへの差し込み印刷」「フラッシュカード作成」「条件付き書式による成績確認」など先生に必須の機能を紹介。第3章テクニック編、第4章 トラブル回避編も学校でのエクセル操作に絞って解説しています。


*本書の対象はエクセルを使ったことがある先生向けです。エクセルを使ったことがない方、初心者の方には前著「先生Excel」をオススメします。(前著)初心者向け⇒先生向けエクセル講座「校務Excel」