ランキングを計算するエクセル関数の使い方

ランキングを計算するエクセル関数の使い方

RANK関数でランキングを算出

エクセルではRANK関数を使うことでランキングを計算することができます。

【テストの点数順にランキングをつけた例】

  • =RANK.EQ(順位を求める値,順位の対象となる範囲)
  • 「順位を求める値」が「順位の対象となる範囲」のなかで何番目に位置するかを算出します。

上の図の例では、C2の値(71)がC2からC36までにある値の中で、大きい方から何番目かを表示しています(26番目という意味)。

 

C$2:C$36と「$」をつけているのはコピー時のエラー防止

上の例で、「順位の対象となる範囲」を「C2:C36」ではなく「C$2:C$36」と「$」をつけているのは、この関数をコピーしたときに、まちがった式が入ってしまわないようにするためです。

 

「C2:C36」を下の行にコピーすると「C3:C37」と「順位の対象となる範囲」もひとつ下にズレてしまいます。2行目は、たまたま順位値(ランキング値)が同じですが、3行目のように正しい値が表示されなくなります。

 

3種類あるRANK関数のちがい

エクセルには、このランキングを求める関数が3種類あります。

  • RANK.EQ
  • RANK.AVG
  • RANK

このうち「RANK」は古いバージョンのエクセルと互換性を保つために残されているもので、現在はRANK.EQRANK.AVGを使うのが一般的です。

 

RANK.EQとRANK.AVGのちがいは同順位の扱い

同じ値のときに順位を最も高い順位にするのがRANK.EQで、平均とするのがRANK.AVGです。

【RANK.EQとRANK.AVGでのランキングのちがい】

一般的なランキングだと「RANK.EQ」のほうが自然に感じるかもしれませんが、RANK.AVGで平均値とする方法もエクセル関数ではできるようになっています。

古いエクセルとの互換性を保つために残っているRANK関数はRANK.EQ関数と同じ動き。

 

ランキング関連で他につかうエクセル関数

RANK関数以外にランキング関連で使われることが多い関数も紹介します。

MAX(範囲) 範囲の中の値の最大値を表示
MIN(範囲) 範囲の中の値の最小値を表示
AVERAGE(範囲) 範囲の中の値の平均値を表示
MEDIAN(範囲) 範囲の中の値の中央値を表示

なお、対象とするのはあくまでも数値(半角)です。
全角数字は文字としてあつかわれるので算出対象にはなりません。

【全角数字は対象外】

 

A1セルからD1セルの中から最大値を求めるMAX関数が入力されているが、D1セルに入力されている「4」は全角数字(文字)のため対象外となり、最大値は「3」が表示されている。

学校でのエクセル活用事例

学校現場でエクセルをどのように活用できるかに絞った先生向けのマニュアル本。クエリ機能ピボット機能校務にどのように活用できるかを事例をもとに解説しています(第1章)。

第2章の事例編では「PDFへの差し込み印刷」「フラッシュカード作成」「条件付き書式による成績確認」など先生に必須の機能を紹介。第3章テクニック編、第4章 トラブル回避編も学校でのエクセル操作に絞って解説しています。


*本書の対象はエクセルを使ったことがある先生向けです。エクセルを使ったことがない方、初心者の方には前著「先生Excel」をオススメします。(前著)初心者向け⇒先生向けエクセル講座「校務Excel」