エクセルでの簡易フラッシュカードのつくり方

エクセルでの簡易フラッシュカードのつくり方

エクセルでできる簡易フラッシュカード

エクセルでは次のような簡易フラッシュカードを作ることができます。

  • 事前に用意しておいた画像の中からランダムに一枚を表示する
  • F9キーを押すことで、表示される画像をランダムに切り替える
事前に用意する画像リストの例

 

ランダムに画像を1つ表示させた例

 

エクセル版フラッシュカードのつくり方

イラストをセルに設置


用意したイラストをセルの中に配置し、上部のセルにイラストのタイトルをつけます。

セルへのイラストの設定が済んだら「表示」→「目盛線」のチェックは外します。

 

名前の定義を作成

イラストを配置したセルとイラストタイトルを入力したセルを選択してから、上部メニュー「数式」で(名前の管理)にある「選択範囲から作成」をクリック。

 

上端行」にチェックがついているのを確認して「OK」。
これで名前定義が作成されます。

 

表示エリアを作成

フラッシュカード(イラスト)を表示するエリアを作成し、仮のイラストを挿入して、ひとつのセルに収まるように調整します。

表示するエリアとは別のセルにイラストタイトルを表示します(これも仮の名称でOK)。

 

表示タイトル用の名前の定義を作成

イラストタイトルを表示しているセルを選択してから上部メニュー「数式」で(名前の管理)にある「名前の定義」をクリック。

 

  • 名前には、【表示イラスト】←あと(6.画像をリンク参照にする)で使用します。
  • 参照範囲には、あらかじめ表示されていたセル参照(イラストタイトルを表示するセル)に「INDIRECT()」を加えます。

(例)【=Sheet1!$A$2】を【=INDIRECT(Sheet1!$A$2)】に変更

 

タイトルがランダムに表示されるようにする

INDEX関数RANDBETWEEN関数を使用してタイトル名がランダムに表示されるようにします。

(例)=INDEX(イラスト一覧!$A$1:$C$1,RANDBETWEEN(1,3))

  • 【イラスト一覧!$A$1:$C$1】がイラストタイトル名が表示されているエリア
  • 【RANDBETWEEN(1,3)】で、1から3の1つをランダムに作成
  • INDEXでエリアの中から取り出し

F9キーを押すと表示されている文字が切り替われば成功です。ただし1から3のように数が少ないと1の次にまた1が選ばれる可能性があるので、F9を押しても変わっていないように見えることがあります。

 

画像をリンク参照にする

ダミーで設置した画像をリンク参照にします。参照するセルはイラストタイトルが表示されるセルにつけた名前定義(4.表示タイトル用の名前の定義を作成でつけた名前)です。

 

これで完成です。
F9キーを押すと表示されている文字が切り替わり、画像も切り替わります。

文字を表示したくないのであれば、フォントを白にすれば「消す」ことができます。

学校でのエクセル活用事例

学校現場でエクセルをどのように活用できるかに絞った先生向けのマニュアル本。クエリ機能ピボット機能校務にどのように活用できるかを事例をもとに解説しています(第1章)。

第2章の事例編では「PDFへの差し込み印刷」「フラッシュカード作成」「条件付き書式による成績確認」など先生に必須の機能を紹介。第3章テクニック編、第4章 トラブル回避編も学校でのエクセル操作に絞って解説しています。


*本書の対象はエクセルを使ったことがある先生向けです。エクセルを使ったことがない方、初心者の方には前著「先生Excel」をオススメします。(前著)初心者向け⇒先生向けエクセル講座「校務Excel」