
エクセルでスクロールできない原因として最も多いのは、ウインドウ枠の固定を誤った場所に設定してしまったことによるものです。
設定した記憶がなくてもタイプミスなどの誤操作で意図せずに設定されてしまっている場合があります。操作がわからなくてあちこちクリックしてるときに設定してしまうことがあります。
上の表に対して、A21のセルでウインドウ枠の固定を設定してしまうと、スクロースしても「A16」より前の行が見られなくなってしまいます(下図参照)。
【スクロールできない画面】
こうした場合は、上部メニューの「表示」から「ウインドウ枠の固定」を選択し、「ウインドウ枠固定の解除」をクリックすることで、元の状態(スクロールできる状態)に戻ります。
ウインドウ枠の固定は、タイトル行のようにスクロールしても固定して常に表示させておきたい行や列に設定するものです。上にサンプルで掲載した表であれば、「B2」のセルを選択してから「ウインドウ枠の固定」を行うと、1行目と1列目(黄色い行と黄色い列)が固定されて、スクロールしても常に表示されるようになります。
【B2セルを選択してからウインドウ枠の固定を実施】
表が長くなってしまうときなどに使うと便利な機能です。
矢印キー「←」「→」「↑」「↓」をクリックすることで画面がスクロールできていたのに、いつの間にかスクロールできなくなってしまった場合は、スクロールロックがオフになってしまったことによるものです。
スクロールロックがオンの場合はエクセルの画面左下に「ScrollLock」と表示されます。これが表示されていない場合はオフになっているので、矢印キーではスクロールできません。
キーボードにある「ScrLk」ボタンをクリックすることでスクロールロックのオンオフは切り替えられます。今の状態がどちらかはエクセル画面の左下で確認してください。
キーボードに「ScrLK」ボタンが見つからない場合は、「Ctrl」+「Windowキー」+「O(アルファベットのオー)」でスクリーンキーボードを表示させ、表示されたスクリーンキーボードで「ScrLk」をクリックして下さい。
「Windowキー」とはWindowsマーク「4つの四角で窓のようになっているもの」がついているキーのことで、一般的なキーボードでは左下のほうにあります。
【スクリーンキーボードでスクロールロックをオンにした状態】
なお、スクロールロックがオンになっているときは、矢印キー「←」「→」「↑」「↓」をクリックすると画面がスクロールします。アクティブセル(選択されているセル)を移動させたい場合は、ENTERキーまたはTABキーをShiftキーと組み合わせて使用します。
上に移動 | 「Shift」+「ENTER」キー |
---|---|
下に移動 | 「ENTER」キー |
左に移動 | 「Shift」+「TAB」キー |
右に移動 | 「TAB」キー |
【スクロールロック時のアクティブセル移動操作】
なお、ワードやブラウザなどエクセル以外でもスクロール操作ができない場合はマウスの故障が考えられます。マウスを取り換えるかノートパソコンであればタッチバッドでスクロールできるかを確認して下さい。
タッチパッドが無効になっている場合は、次の方法で有効にしてください。Windowsnoスタートメニュー(左下)から「設定」→「デバイス」を選び、左メニューの「タッチバッド」を選択。「タッチパッド」を「オン」にする。
Windowsパソコンは動作が一時的に不安定になることがあり、スクロールできないのもこうしたことが原因になる可能性があります。パソコン本体を再起動してみることで、アッサリ解決することもあるので、再起動も試してみて下さい。