エクセルFREQUENCY関数でヒストグラムを作る方法

エクセルFREQUENCY関数でヒストグラムを作る方法

FREQUENCY関数を使ったヒストグラムの作り方

エクセルではFREQUENCY関数を使うことで下記のようなヒストグラムを作ることができます。

 

【例:テスト結果を集計したヒストグラム】

下図のようなグラフ機能で作成したヒストグラムよりもFREQUENCY関数を使った場合は、集計範囲(0点から9点、10点から19点…など)を任意に設定することができるのがメリットです。

【例:グラフの機能で作成したヒストグラム】

 

FREQUENCY関数を使うための準備

FREQUENCY関数でヒストグラム用の集計を行うには集計対象とするデータ列のほかに【項目名】【集計用】【値】の3つの列を用意します。

  • 【項目名】…ヒストグラムにしたときに表示される項目名
  • 【集計用】…ヒストグラムで集計する各階層の最も大きい数値(例:0から9なら9)
  • 【値】…集計した値(0から9の行には、0から9のカウント(数)が表示される)

FREQUENCY関数は対象とするデータ列と【集計用】列を用いて【値】列に設定します。

 

FREQUENCY関数の入力方法

FREQUENCY関数は一括で入力することができます。

FREQUENCY関数を設定する範囲を一括で選択

 

数式バーにFREQUENCY関数を入力

=FREQUENCY(対象データ,区間)

  • 対象データ…集計対象とするデータ列
  • 区間…集計する区間(範囲)で各区間の最大値

 

関数入力後に「Ctrl」+「Shift」+「Enter」

 

関数が一括で設定されると前後に{}がつきます。

={FREQUENCY(A:A,D:D)}

 

ヒストグラムの作り方(縦棒グラフ)

FREQUENCY関数で集計ができたら、これをもとにグラフを作成します。

グラフ対象とする範囲を選択し、挿入→グラフ

 

集合縦棒グラフを選択、データソース「集計用」のチェックを外す

データーソースは、グラフを選択してから、上部メニュー「グラフツール」→「グラフのデザイン」→「データの選択」で表示されます。

 

データ系列の書式設定で要素の間隔を10%に

データ系列の書式設定は、グラフの棒の部分を右クリックするとポップアップメニューに表示されます。

要素の間隔を0%にすると棒グラフをピッタリとくっつけることができます。

 

色、文字サイズ、データ表示などを調整して完成

あとは見た目を調整すればヒストグラムの完成です。

データ値を表示するには、グラフを選択してから、上部メニュー「グラフツール」→「グラフのデザイン」→「グラフ要素を追加」→「データラベル」で形式を選択できます。

【完成例:ヒストグラム】

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