エクセルでセルの塗りつぶしができない原因は、条件付き書式が設定されているためです。
「60未満は背景を赤(赤で塗りつぶす)」のように、数値によって書式を変更するのが条件付き書式です。そんなの設定した覚えがない…という場合は、元のファイルに条件付き書式が残っていた可能性があります。
こうしたことは誰かがつくったエクセルを使いまわしているときに起きがちです。
条件付き書式をクリア(解除)してしまえば、通常通りセルの塗りつぶしができるようになります。
セルの塗りつぶしを行いたい範囲を選択します。
上部メニュー「ホーム」の中にある「条件付き書式」から「ルールの管理」をクリックします。
表示された条件付き書式ルールから不要なもの選び、「ルールの削除」をクリック(最後に右下の適用を押下)します。
このとき何もルールが表示されていない場合は、「1.範囲の選択」が正しく行われていない可能性があります。
条件付き書式が解除されると、設定されていた塗りつぶしは消され、手動で塗りつぶし色を指定することができるようになります。
条件付き書式を解除しても塗りつぶしができない(または、そもそも条件付き書式は何も設定されていない)ときは、まずはエクセルを再起動してみて下さい。まれにエクセルの動作が不安定になり塗りつぶしができなくくなっていることがあります。
エクセルを再起動してもダメな場合は、ほかのエクセルファイルで確認してみます。
白紙状態でエクセルファイルをつくって、そのエクセルに塗りつぶしが出来るか確認します。
もし、白紙から作ったエクセルだと出来るのであれば、できないほうのエクセルファイルには条件付き書式が隠れている可能性があります。シート範囲すべてを選択して、メニューから「条件付き書式」→「ルールの管理」をクリックするなどして確認してみて下さい。
学校現場でエクセルをどのように活用できるかに絞った先生向けのマニュアル本。クエリ機能やピボット機能を校務にどのように活用できるかを事例をもとに解説しています(第1章)。
第2章の事例編では「PDFへの差し込み印刷」「フラッシュカード作成」「条件付き書式による成績確認」など先生に必須の機能を紹介。第3章テクニック編、第4章 トラブル回避編も学校でのエクセル操作に絞って解説しています。
*本書の対象はエクセルを使ったことがある先生向けです。エクセルを使ったことがない方、初心者の方には前著「先生Excel」をオススメします。(前著)初心者向け⇒先生向けエクセル講座「校務Excel」