エクセルでの箱ひげ図のつくり方(基本と応用設定)

エクセルでの箱ひげ図のつくり方(基本と応用設定)

箱ひげ図のつくり方(基礎編)

エクセルで下記(右)のような箱ひげ図を作る方法を解説します。

上記はいずれも1から99までの数字を箱ひげ図にしたものです。対象となる数値(1から99)が入力されているセルを選択して、挿入→グラフ→箱ひげ図を選択すれば、左のような箱ひげ図が作れます。

 

左側の初期状態の図では見栄えが良くないので、これを右のように変更する方法を解説します。

 

フォントを変更し、グラフタイトルを削除

グラフ全体のフォントを変更し、【グラフツール→グラフのデザイン→グラフ要素を追加→グラフ タイトル→なし】 で右の状態となります。

 

箱ひげ図の色、線を変更


箱ひげ図を選択し、右クリック→データ系列の書式設定で「塗りつぶし」と「枠線」を設定します。

 

「塗りつぶし」で「塗りつぶしなし」を選択すると、背景が見えるようになります。

 

「枠線」では色と太さを設定できます。

 

箱ひげ図の値を表示、平均値を非表示にする


箱ひげ図を選択し、【グラフツール→グラフのデザイン→グラフ要素を追加→データラベル→右】 を選び、表示された数値(データ)のフォントを変えると左の状態となります。

 

この状態だと平均値が表示されているので、データ系列の書式設定で系列のオプションにある【平均マーカーを表示する】のチェックを外します(右の状態)。

 

不要な表示は削除

不要な表示部分をクリックして削除すれば完成です(右図)。

 

箱ひげ図の応用設定

外れ値の表示・非表示の切り替え

12,3…99,150という100個の数値で箱ひげ図を作ると通常は下図左のようになりますが、「150」を外れ値として表示しない方法(下図右)もあります。

 

外れ値を表示しないようにするには、箱ひげ図を右クリックし、データ系列の書式設定を表示。系列のオプションで【特異ポイントを表示する】のチェックを外し、【四分位数計算】で【包括的な中央値】を選びます。

 

箱ひげ図の間隔(幅)を変更する方法

箱の間隔(幅)は設定で広くしたり、狭くすることができます。

 

データ系列の書式設定で【系列のオプション→要素の間隔】の数値を大きくすると幅が狭くなり、小さくすると幅が広くなります(初期値は100%)。

 

複数の箱ひげ図の間隔を設定する方法


どちらも要素の間隔は100%で設定。

複数の箱ひげ図を作るときに図同士の間隔を設定する方法はありません。
ただし、対象とするデータ列を「空」にしておくことで疑似的に間隔をあけることができます。

 


上の右図はデータ範囲をA列からC列として、A列とC列のみにデータを設定し、B列は「空」にしています。こうすることで2つの箱ひげ図のあいだの間隔を拡げることができます。

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