順位を求めるRANK関数の使い方

エクセルで全体の中で何番目かなどの順位を求めるRANK関数の使い方の解説です。
成績処理時に成績順を表示させる場合などに便利です。

 

 

上の表では色のついている順位の列でRANK関数を使用しています。

 

平均の列には、AVERAGE関数が設定されています。
平均を求める方法はコチラの記事 ⇒ 平均値を計算するAVERAGE関数の使い方

 

RANK関数の使い方

順位を求めるRANK関数は2種類あります。
RANK.AVG関数』と『RANK.EQ関数』です。

 

2つの違いは同順位の扱いです。

  • A…100
  • B…90
  • C…90
  • D…80
  • E…70

BとCがどちらも90で同じです。このときB(またはC)の順位を何位とするかが『RANK.AVG関数』と『RANK.EQ関数』で違います。

 

B(まははC)の順位

  • RANK.EQ関数 → 2(位)
  • RANK.AVG関数 → 2.5(位)

RANK.EQ関数は最上位の順位を表示し、RANK.AVG関数は平均の順位(2位と3位の平均なので2.5)を表示するというわけです。なお、どちらを使用してもDは4位です。

 

RANK.EQ関数のほうが、一般的に使われることが多いのではないでしょうか。
そこで、ここではRANK.EQ関数の使い方を説明します。

 

【RANK.EQ関数】

  • =RANK.EQ(順位を求める値,順位を求める範囲)
  • 「順位を求める範囲」の中で「順位を求める値」が何番目かを表示

 

上の表の例で見てみると、次のようになります。

 

 

赤い枠内がI2セルに設定されたRANK.EQ関数です。

  • H2 → 順位を求める値
  • H$2:H$23 → 順位を求める範囲

H2セルの数値が、H2セルからH23セルまでの数値で何番目かを計算しています。
『H$2:H$23』にだけ『$』マークをつけているのは、下の列にコピーするため。

 

このカタチでコピーすれば、ひとつ下の【I3】セルは【=RANK.EQ(H3,H$2:H$23)】となり、
「順位を求める値」だけがH2からH3に変更されます。

 

RANK.AVG関数も同じ

RANK.AVG関数もカッコの中に指定する数値の意味合いは同じです。

【RANK.AVG関数】

  • =RANK.AVG(順位を求める値,順位を求める範囲)
  • 「順位を求める範囲」の中で「順位を求める値」が何番目かを表示

 

成績処理時で評価をつけるときなどに活用することができます。

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