vlookup関数を成績表で使うときの3つのポイント

vlookup関数を成績表で使うときの3つのポイント

成績処理でのvlookup関数の使いどころ

成績処理vlookup関数を使用するときのポイントを3つ紹介します。
紹介するのは次のような成績処理です。

  • シートごと(1回目、2回目、3回目)に入力されている得点データを1つのシート(総合)に統合して表示
  • 統合したシートで平均点を算出し、点数に応じて5段階評価(*1)をつける
  • *1…90点以上は5、80点以上は4のようなもの

いずれもVlookup関数を使用して表示、算出することができます。

点数に応じて5段階評価をつけるときに平均点を算出していますが、総合点、合計点のようなものを算出して評価を算出する場合も、ココに紹介した方法で可能です。

 

vlookup用のキーとなるIDを作成する

vlookup関数を使うにはキーとなるデータが必要です。キーは他のデータと重複がないものを指定することが必要で、名前にしてしまうと同姓同名がいた場合に正しく表示されません。

 

組と番号のデータを使って、下記のようにID列をつくることができます。

ID=組の列の値×100+番号の列の値

  • これで3ケタ目が組、2ケタで番号を表す数値となります。

 

組が「A」「B」のように数値でない場合は、SWITCH関数を使うことで変換することができます。

【SWITCH関数】

  • =SWITCH(判定式,値1,結果1,値2,結果2…)
  • 「判定式」の数値が「値1」なら「結果1」を表示、「値2」なら「結果2」を表示…
  • 上の例ではA2セルが「A」なら「1」、「B」なら「2」、「C」なら「3」としている

ID列はvlookup関数用に使用するものですので、表示させたくない(印刷時に出てほしくない)場合は列ごと非表示にしておくことができます。

 

各シートにわかれている成績を一覧表示する

各シートにID列が準備出来れば、まとめてひとつのシートに表示することができるようになります。

【VLOOKUP関数】

  • =VLOOKUP(検索値,範囲,列番号,検索方法)
  • 検索値…キーとなるセルを指定
  • 範囲…検索範囲を指定(範囲が別シートの場合はシート名をつける)
  • 列番号…指定した範囲の中で何列目の値を結果として表示するかを指定
  • 検索方法…指定したキーと完全に一致するものにするため「FALSE」を指定

 

VLOOKUP関数の入力方法

VLOOKUP関数の引数(検索値、範囲など)を入力するには、「=vlookup(」とセルに入力した後で、指定したいセルをクリックすると自動的に「D2」のようにセル値が入力されます。範囲で別シートのセルを指定する場合にも、この方法で入力できます。ただし「,」は手入力する必要があります。

 

総合得点から評定を算出する

総合得点、平均点などから●●点以上なら「5」のようにVLOOKUP関数で算出することができます。

【VLOOKUP関数】

  • =VLOOKUP(検索値,範囲,列番号,検索方法)
  • 検索値…キーとなるセルを指定(判定対象となる点数)
  • 範囲…検索範囲を指定(昇順になるように表を用意しておく)
  • 列番号…指定した範囲の中で何列目の値を結果として表示するかを指定
  • 検索方法…近似一致とするため「TRUE」を指定

 

検索方法を近似一致(TRUE)とする

VLOOKUP関数に指定する検索方法を近似一致(TRUE)とすることで●●点以上なら「5」のように評定を算出することができます。ただし、範囲で指定する領域は昇順(小さい値→大きい値)に作成しておく必要があります。